The History of Sound & Recording

1968年A-4010

FM放送をより良い音で録音
1960年代、一般家庭ではレコードだけでなく音楽テープを楽しんだり、FM放送をより良い音で録音することが次第にブームとなり、ティアックの3モーター/3ヘッドのオープンリールテープデッキが注目を集めました。
今回ご紹介するのは4トラックオープンリールテープデッキ『A-4010』です。当時の担当者によると、そのコンセプトは「アメリカのインテリアにマッチするようなデザイン、壊れにくい、誰でも使える簡単な操作性、一般家庭でも買える価格」とのこと。このコンセプトが市場から評価され、20万台を超える、創業以来の大ヒット商品となり日本のテープオーディオ時代の幕開けを告げました。
その後、A-6010をはじめ幾多のオープンリールの名機が生み出され、ティアックはテープデッキメーカーとしての地位を確固たるものとしたのです。 現在、ティアック本社(東京都多摩市)のエントランスに『A-4010シリーズ』の最終モデルA-4010GSLを展示しております。これは生産ラインから取り出した最後の一台で、記念のバッジが特別に貼られています。

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