オーディオ黎明期に全盛を極めた、大型ホーン・スピーカー・システム。そのずば抜けたセンシティビティーが生み出す鮮度の高い濃密なサウンドは、いつの時代も変わらず音楽愛好家を魅了し続けています。そして現代の高度かつ前衛的なハイエンド技術を用いて、ホーン・スピーカーを極め、前人未到のレベルに昇華させたのがドイツAvantgarde Acoustic社です。

1991年、同社の初号機にして、フラグシップのAvantgarde TRIO＋BassHornが登場。世界最大規模を誇るその容姿から紡ぎ出される原寸大の音世界によって、瞬く間にハイエンド・オーディオ・シーンを席巻しました。また、美しい球面ホーンが空中に浮かぶような、ミニマルで洗練された佇まいは、ハイエンド・オーディオにおけるデザインアイコンとして、その地位をゆるぎないものにしています。その後、3ウェイの旗艦モデルであるTRIOに続き、2ウェイの「DUO」、DUOを一回り小さくした「UNO」が発売され、30年を経て進化を続けながらも、揺るぎのないAvantgardeの基幹ラインナップが完成しました。

今回登場した「DUO GT」、「DUO SD」、「UNO SD」は、2022年に第3世代（G3 = Generation 3）に生まれ変わった伝説のアイコンAvantgarde TRIO G3＋SpaceHorn G3に続いて刷新された、G3シリーズのDUO/UNOです。すべてのドライバーユニットは新規設計の「Evolution Driver」に刷新され、デザインも従来の特徴を生かしつつ、更にモダンに洗練されました。また、DUOは、GT(グランド・ツイン)とSD（シングル・ドライブ）の2機種展開となり、スペースファクターとウーハードライバーの搭載数により、選択の幅が広がっています。
3機種とも、オプションの追加モジュール「iTRON」（電流駆動パワーアンプ・モジュール）を追加することにより、フルアクティブ駆動も可能になりました。